気功について

中国を中心に5千年ほど前から、生命エネルギーである気を利用して、健康の増進や意識の成長を促進する技法群が発達してきました。20世紀中ごろに気功という概念でくくるようになったものです。気はまだ科学的に解明されていませんが、近い将来観測できるようになることと思われます。


気功ということば自体は20世紀中ごろに作られたものですが、現在気功と呼ばれている技法群の多くは、中国を中心として、5千年ほど前から行われていたと考えられています。気功の技法は、長い年月にわたって発展しましたので、その流派は中国だけでも3千以上もあると言われます。その技法に共通するものは、生命エネルギーである”気”を利用するということです。


なお、明心塾では、気功の分野に属する技法として、チャクラ静功をお伝えしています。瞑想は静功の一部として、気功にもありますが、瞑想(鎮静法)は、一応ヨガの流れに属する技法と考えています。もっとも、ヨガ全体が気功と多くの共通点をもっています。


人間が健康に生きるには、まず呼吸による酸素の摂取が必要です。さらに、水を含む各種の栄養が必要であり、睡眠を含む休息を必要とします。また、脳を含む身体の適度の活動が必要です。気功の考えでは、さらに、生命エネルギーである”気”がなくては、人間は生きていることができません。


「でも、気は計ることもできないし、見ることもできない。五感で分からないものは存在しないのではないか?」という疑問が沸いてくるかも知れません。実際には、気が見える人も少数ですがいます。また、気功を修練すれば誰でも体感することができます。そういう意味では、"五感で感じない"とも言えなくなります。気が体に及ぼす効果は簡単に計測できます。実際に中国では中医として医療に盛んに活用されています。日本でも癒しや健康増進にますます普及しています。


気功に熟練すれば、高い次元の気を利用して大きな効果を挙げることができます。しかし、ここでは、肉体次元の気を対象に説明します。今のところ、気は直接的に観測できていないので、考察によって、理論的に究明することになります。そして、いつの日か、その理論で予測される現象を観測できればその理論は正しく、それが否定される現象が観測されればその理論は正しくなかったことになります。これが科学的方法の常道です。


これについては、死後の世界への興味をもち、人間の科学的に解明されていない部分を研究したミークは、肉体に近い次元の存在である生プラズマ体があって、これが肉体界の気と交流していると考えています。


現代日本おけるこの分野の先覚者である本山博博士は、肉体の次元より少し上の次元に"気の次元"という次元が存在するという考え方で、

「肉体にひっついている気の次元」

という言い方をしています。


宇宙線にしても、量子にしても、観測技術が発達して初めて科学的にその存在が確定していきました。生プラズマ体を認めるかどうかは、最終的には観測技術がそこまで発達するのを待つほかなさそうです。要するに肉体界の気は、今のところ観測技術で捉えられていない、肉体よりは高次元のものと考えられています。


以上の気に関する説明を踏まえて、気功とは(武術気功は一応例外として)、その気を体の健康のためと意識を成長させるために活用する技法なのです。技法は非常の多様ですが、すべてに共通するのは、気を操作するのに、潜在意識を活用することです。


体を動かす動功では潜在意識を使っていないと思われるかも知れませんが、そんなことはありません。動功には上達するということは、入静することとほぼ同じことです。入静するというのは、顕在意識の働きを弱めて、潜在意識の働きを表面化すること、つまり瞑想の入り口のような状態です。


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