收功とは 

收功とは、気功において、気功状態から通常の状態にもどるとともに、気功の成果を体に定着させる技法です。


気功状態では多かれ少なかれ入静していますから、体の代謝が下がっています。通常の生活にもどるには、体を通常の状態にもどしておく必要があります。その方法が收功です。


また、気功で得られた効果を定着しておく技法が收功です。


方法はいろいろです。一般論としては、体の一部に集まりすぎた気を散らします。一方、気が集まった方が望ましいところに気が集まるようにします。また、代謝を早く回復するように刺激を与えます。


動作としては、周りの気を集める動作、気を集めたい体の部分に気を移動する動作、望ましい場所に気を安定させる動作、体を刺激して意識を通常の状態にもどす動作などがあります。


收功に使う動作は、"静功ではこれ"、"動功ではあれ"というように、少数に決めておいて、同じ動作を使う方がいいのです。同じ收功の動作を行うことによって、条件反射が働いて早く通常の状態にもどることが出来ます。


改めて收功の動作を行わない方法もあります。その場合には、改めて特別の動作を行わないうちに、体が通常の状態に戻る働きが体に定着して行きます。とはいえ、深く入静する静功の場合には、確実に通常の状態に戻るために、收功を行った方がよいでしょう。


ヨガでは、”死体の体位”といって、仰向けに寝て体を完全に弛緩させる方法があります。この技法でも、他の体位、瞑想、体操のあとで短時間(10秒間~1分間)行う場合には、気功でいう収功と似た意味合いがあります。







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