マントラ

マントラ(真言、呪文)とは、意味がなく、作用力があるコトバです。


古代インド、とくにベンガル湾一帯で、5世紀から10世紀を中心に長い期間にわたって流行したタントラの技術の一つです。映画「陰陽師」で、陰陽師が体を様々に動かし(ヤントラ)、手印(ムドラ)をし、呪文(マントラ)を唱える場面がありますが、そのマントラです。


明心塾の修練の中では、鎮静法において、早く三昧に入るために、マントラを用います。三昧に入るためには体の代謝を充分に下げる必要があります。


そのためにマントラを繰り返し想います。単純なコトバを繰り返し想うことによって脳のある部分だけが働き、他の部分は休止するのです。やがてそのある部分もつられて休止します。

そうすると、マントラを想う働きも止まり、呼吸までも休止します。

これが三昧です。







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