丹田は中国で発見された体の中の目に見えない仕組みで、気を強化したり、変化させる働きがあります。
1.丹田とは
中国では大昔から現代では気功と呼ばれる各種の修行法が開発されましたが、その多くが丹田を練ることを重要な手段としています。練るとは、物理的な力を加えたり、意識で気を操作して丹田の気を変化させたり貯蔵する働きを増進することです。
日本では古神道や修験道、禅(瞑想)、武道などでよく使われました。丹田には、下丹田、中丹田、上丹田の3種が一般に認められています。道家気功でいう太極も丹田の一種と考えられます。
2.下丹田
下丹田は、通常はへそ下のチャクラの華と根の中間にあり、単に丹田と言えばこの下丹田を指します。下丹田はへそと恥骨の間を三等分してへそから3分の1の所の奥10センチメートルくらいの場所にあります。下丹田を練る修行法が多いのは、この部分が力を加えるのに適していることが大きいでしょう。
3.中丹田
中丹田は心臓のチャクラの華と根の中間にあります。女性の場合、このチャクラを下丹田の替わりに使うと有利なことがあります。女性は胸に大きなエネルギーを必要としているからです。また、生理中に下丹田の代わりに使うという利用法があります。
4.上丹田
上丹田は眉間のチャクラの華と根の中間にあります。智恵に関係が深いので、悟りを進める上で重要です。
太極
道家気功(老子の流れを汲む道家で行われる気功)では、無病長生を理想としていますから、生存を司るへそのチャクラに相当する太極を大切にします。ある気功の流派はこの太極を下丹田としています。ですから、太極も丹田の一種と考えて差し支えありません。
丹田はチャクラの中のいくつかに着目して、気を練ることによって気を変化させたり、貯蔵するために使うものです。
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