十二正経 

12種の正経は腕を流れる6種と、脚を流れる6種に区分されます。

正経には多くの場合に、主な流れの他に分流があります。

正経の各経はそれぞれ臓(肝臓、心臓など)または腑(胆嚢、小腸など)に割り当てられています。


脚を流れる6種の正経を、脾系統、腎系統、肝系統の3種に区分します。


以下の各系統での順路は、生命エネルギーが流れる方向に一致しています。


1.脾系統

・脾経(左右): 

足の拇指末端から脚内側、腹部に入り脾臓、胃をまといます。


・胃経(左右): 

鼻脇から起こり、上歯、下顎から一枝は耳前、前額部に至ります。 他の一枝は頚動脈、鎖骨上窩、横隔膜、胃、脾臓、腹直筋、大腿前部、下腿前外部、を経て足第二指末端に至ります。脾経と表裏の関係にあります。


2.腎系統

・腎経(左右):

足裏中心部から内果、下腿内後、腎臓から一枝は膀胱に至ります。他の一枝は肝臓、肺、気管、咽頭、舌根に至ります。別の一枝は肺から心臓に至ります。


・膀胱経(左右):

内眼角から脳をまとい、背部を二条になって下り、腎臓、膀胱、臀部、大腿後側を経て、膝窩に至って二条が合流し、下腿後を通って小指末端に至ります。腎経と表裏の関係にあります。


3.肝系統

・肝経(左右): 

足の拇指末端から下腿内側、側腹部、肝臓、胆嚢、側胸部に至ります。別枝が咽喉、脳に至ります。


・胆経(左右):

 耳後部から外眼角、肩、鎖骨上窩、体幹外側、胆嚢、肝臓、下肢外側、足の第四指末端に至ります。肝経と表裏の関係にあります。


腕を流れる6種の正経を、肺系統、心包系統、心系統の3種に区分します。


1.肺系統

・大腸経(左右): 

人差し指の先端から腕外前側、肩、大椎骨を通って鎖骨上窩に達し、一枝は頬、下歯から鼻下に、他の一枝は肺、大腸に至ります。肺経と表裏の関係にあります。


・肺経(左右): 

胃、大腸、肺、気管、咽頭、腋窩を通って腕の前内側を経て拇指末端に終わります。


2.心包系統

・三焦経(左右): 

手の第四指末端から手の背面中央、前腕中央、上腕後ろ、肩を経て鎖骨上窩、壇中から肋膜、すい臓に属します。心包経と表裏の関係にあります。


・心包経(左右): 

胸から一枝は腹部を巡り、すい臓、肋膜に属します。他の一枝は上腕内側を通り前腕内側、掌、中指末端に至ります。


3.心系統

・小腸経(左右): 

小指末端から尺骨背面、大椎骨に至り、一枝は鎖骨上窩、心臓、食道、胃、小腸に至ります。心経と表裏の関係にあります。


・心経(左右): 

心臓部から一枝は小腸に至ります。他の一枝は頚、眼球深部に至ります。幹は肺、脇下、上腕内側、前腕小指側を経て小指末端に至ります。







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