幸不幸とは

人は誰しも幸福を求めていると思われます。 

 

では、誰もが幸福を求めているのに、なぜ、幸福な人と不幸な人がいるのでしょう。 

 

天は、人々が天国のような社会を造ることを望んでおられます。天国のような社会に住む人は幸福であるはずです。 

 

それが、不幸な人が多い理由は、因果律が働いているからです。因果律は、 

「悪いことをすれば、それに見合って、悪い結果を味わう。善いことをすれば、それに見合って、好い結果を味わう」というものです。 

 

ひいては、その経験によって、学び、善いことだけをするようになるのです。しかし、それには、長い年月を通して、多くのことを経験する必要があります。 

 

現在、世界では、不幸が満ち満ちているようにも思えますが、人類は、長い年月の間に、かなり多くのことを学び、進歩してきたのです。 

 

因果律は、行為だけではなく、想念についても当てはまります。善い想念をもてば幸福になり、悪い想念をもてば不幸になります。 

その経験によって、よい想念だけをもつように仕向けられているのです。これも広い意味で、因果律の中の仕組みです。 

 

したがって、善い行為をし、善い想念をもつことが幸福な人になる秘訣です。 

 

悪い行為をしてカルマを積むと不幸になるのですが、そのカルマを消す段階ではさらに不幸になります。悪い想念であれば、不幸になるのですが、その想念に気づくように仕向けられているときには、さらに不幸になります。


その結果、カルマが少なくなり、想念が善くなると、霊層が向上し、幸福になります。

ですから、逆説的ですが、苦しいことはよいことなのです。







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