先祖供養の方法
先祖の供養が重要だということは分かったとします。
ではその方法はどうすればいいのでしょう。
基本の基本をお伝えしましょう。
1.仏壇と位牌を祀り、供養する
東洋の霊界では、ある以下の霊は子孫から食べ物を供養してもらわないと食べることができません。
幽界では「食べないと死ぬ」というわけではありません。
もう死んでいるので、それ以上死ぬわけにはいかないのです。
しかし、霊層が低い霊ほど食べることに対する執着が強く、"ひもじい"という想いにさいなまれるのです。
その苦しさは耐えがたいものだといいます。
ですから、仏壇と位牌を用意し、食べ物を供養します。
仏壇という以上、供養は仏教に基づいているように感じられますが、そうとは限りません。
2700年ほど前に、周の武王が商の受王を滅ぼした際に、父である文王の位牌をもって戦車に乗ったされています。
中国には、古くから先祖を祀る文明があったのです。
釈尊は、心の苦しみを解消する方法を教えたのであって、先祖の供養は教えませんでした。
仏教における先祖供養は、仏教と中国の先祖供養が交わったものと言えるでしょう。
もちろん、仏教徒でなくても、あるいは、無宗教であっても、先祖を祀ることは大切なことです。
では、具体的な方法のキー・ポイントを書いておきます。
(1) 誰が祀るかも重要です。
"自分のところは次男だから、先祖を祀らなくていい"、というものではありません。
家庭をもったら、必ず先祖を祀ります。
また、その家系で、先祖を祀る人がいない場合には、家庭をもたなくても先祖を祀ります。
(2) まず、仏壇と位牌を準備します。
仏像や仏画、曼荼羅などはいりません(もちろん、仏教徒が祀る場合には、そういうものがあってもいいです)。
先祖の位牌と、その家族で亡くなってから30年以内の方の位牌を準備します。
大きさや並べ方には規則があり、間違うと問題が起こりますます。
(3) 毎日1回、食事を供養します。
食べ物は、その家で食べるものでよいのです。
たとえば夕食のときに、夕食でたべるものをご先祖様にも差し上げればいいのです。
2.墓はあまり重要ではない
先祖祀りというと墓を守ることだと思う人もいますが、第一に重要なのは、仏壇と位牌です。
その家で、霊層があまりに低くて位牌につけない霊がいて、墓ならつけるという場合もあるにはありますが、最近では、カラスの害などもあって、墓に食事を供えることはほとんどなくなっています。
したがって、墓での供養の意味はほとんどありません。
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