先祖との付き合い方

先祖との関係は、最近では、"遺伝子を通じてつながっている"という考え方が広まっているようです。

しかし、先祖との関係はそれだけではありません。

財産や看板(店舗などの事業とか、2代目、3代目代議士など)を残してもらっていれば、親とのつながりを意識できやすいでしょうが、そうでないと、とかく先祖とのつながりを忘れやすいと思います。


しかし、私たちは霊的遺伝子ともいうべきカルマを引き継いでいます。

もちろん、本人のカルマは本人が責任をもつわけですが、先祖のカルマも本人に影響します。

"先祖の徳の余慶に預かる"というわけで、先祖の善徳のおかげで子孫が幸せになる場合もあります。

一方では"親の因果が子に報い"式に、親の悪徳のために子供が苦しむこともあります。


このように、先祖とは切っても切れない縁があります。

そこで、先祖との付き合い方に注意する必要があります。

そのもっとも重要なものは祖霊祀りです。


祖霊祀りは、非常に重要な課題ですが、現代では正しい祖霊祀りを指導すべき人々が精神世界について、知識不足になっているので、沢山の問題がおこっています。

したがって、祖霊祀りの意義と方法をしっかり把握することが大切です。


まず、なぜ祖霊を祀るのかを理解することが必要です。


1.現界に自分が存在することを感謝する

現界に自分が存在することについて、天や神様への感謝を表すためです。


(1) 本来ご先祖様も神の子です。

段々さかのぼれば5柱の神様の分けみ魂より成るみ魂をいただいている関係で祖霊祀りが必要になってきます。


(2) ご先祖様が存在するお陰でこの世に肉体の生を受けることができたという宿命があります。

すなわち、ご先祖様あってはじめて人としての現界のみ役を果たせる関係があるので、ご先祖様を大切にする必要があります。


(3) 仏壇、位牌は幽界と現界の接点、交流の場でもありますので大切にしなければならないのです。

さらに、神界・幽界・現界三界の連動の関係があるので、先祖をないがしろにすると、11次元の神様がお喜びにならないから、祖霊を祀り、供養することが大切な行になるのです。


(4) 11次元の神様が、私達に、先祖霊の中から選んで守護霊を四六時中つきそわせて、いろいろに活動させる仕組みをなさっておられます。

守護霊への感謝の現れとして祖霊を祀ります。


2.戒告を避けたり軽減するため

大部分の現代人は神界・幽界・現界三界の存在や連動の仕組みを理解しておらず、正しい祖霊祀りを行っていないため、祖霊の戒告を受けている人が多いのが現状です。


(1) ご先祖を大切にしないと、11次元の神様はご先祖様の戒告現象に軍配をあげられますが、子孫がなすべきことをよくしているのに、ご先祖様が戒告すれば、11次元の神様は子孫に軍配をあげられ、ご先祖様の方が幽界で叱られるというような仕組みもあります。


(2) 従って、祖霊を祀れば戒告現象を避けられるか、あるいは軽減が可能となります。


3.先祖の昇華のため

位牌を通じて食物の供養をすることにより、ご先祖様の幽界での修行がしやすくなります。

ご先祖様が霊的に浄まり、昇華されれば子孫も現界で昇華します。

つまり幸福度が向上します。


一方、普段は無くなった場合を含めて、先祖のことは忘れるくらいがいいのです。

あまり、先祖の事を想っていますと、その想念が先祖に伝わり、幽界での修行を邪魔することになります。


そういう意味もあって、亡くなった方の写真を常時飾っておくのはよくありません。命日に出して偲ぶくらいがいいでしょう。 







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